うちの母は、昔からとにかくこだわりの強い人です。
そして、そのこだわりは、自分のためというより、いつも人のために向いていました。
誰かが困っていると放っておけない。
「こうした方がいい」と思ったら、とことんやる。
相手に少しでも良い方向に向かってほしいと思うから、簡単にはあきらめない。
ただ、その思いが強すぎて、
時には相手からすると「そこまでせんでも……」と、少し迷惑になることもありました(笑)。
親切とおせっかいは紙一重。
そして私自身も、かなりしつこい性格です。
でもそれは、自分の考えを押し通したいからではありません。
その人にとって、少しでも良い方向になってほしい。
もっと良くできると思ったら、そのままにしておけない。
一度気になったことは、納得できるまで考えてしまう。
どうやら、このあたりは母譲りなのかもしれません。
もちろん、母を見て育ったからこそ(笑)、
お客様には、この“しつこさ”が迷惑にならないように心掛けています。
こちらの考えを押しつけるのではなく、
まず、お客様が何を大切にされているのかを聞く。
そのうえで、プロとして気づいたことは、きちんとお伝えする。
仕事では、この“しつこさ”が結構出ます。
小さなひび割れが、どうしても気になる。 下地処理の方法が本当に大丈夫か納得するまで考える。
必要のない箇所は、塗らなくても大丈夫と言うことがあります。 家の傷みを見つければ、「ここも見ておいた方がいい」と放っておけない。
頼まれていないところでも、おせっかいに気づいたことはお伝えする。
工事が終わっても、「本当にこれで大丈夫か」と、また確認したくなる。
ちょっとしつこい。
ちょっとおせっかい。
でも、その家に住む人にとって、少しでも良い方向になってほしい。
だから、家を守る仕事では、この性格も悪くないと思っています。
親切とおせっかいは紙一重。
こだわりと執着も紙一重。
母譲りのこの性格で、
今日も家を守ることに、これからもしつこく仕事していきます。
桜咲工務店 代表親方 大庭伸昭





